国会図書館デジタル資料、あるいは昔の統計データ(特に昭和43年以降)の集め方

2021年1月現在、新型コロナウイルス対策の観点から、国立国会図書館は入場制限がかけられ、抽選制になっている。特に、だいたい2週間先しか予約できない。辛い。そもそも遠くまで行きたくない。

ということで、けっこう昔の統計データを用いて、企業や産業について研究する人に向けての記事。かつ、自分用メモ。

ざっくり、現在の状況下において国会図書館の代替を探している方は以下の記事の方が有用です。 libraryinfo.hatenablog.com

国立国会図書館デジタル化資料の地元図書館での利用

国立国会図書館では、以下の資料がデジタル化されている。

資料種別 概要
図書 昭和43年までに受け入れた図書、震災・災害関係資料の一部 約57万点
古典籍 明治期以降の貴重書等や清代後期以降の漢籍等 約2万点
雑誌 明治期以降に発行された雑誌 約1万タイトル
(刊行後5年以上経過したもので、商業出版されていないもの)(約81万点)
博士論文 平成2~12年度に送付を受けた論文(商業出版されていないもの) 約12万点
脚本 日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムから寄贈された昭和55年以前の放送脚本
(テレビ・ラジオ番組の脚本・台本)の一部 約3千点

※詳細は以下を。 www.ndl.go.jp

ここで注目すべきは、昭和43年までに受け入れた図書 。各種統計資料もデジタル化されていることがある。これらは、全国の公立図書館や大学図書館で閲覧・複写が可能。次のリンクに利用可能な図書館の一覧がある。

https://dl.ndl.go.jp/ja/soshin_librarylist.html

国立国会図書館のデジタル化資料の閲覧と複写がしたいのですが」と話したらサービスが利用できた。僕の住んでいる市区町村の場合、複写料金は10円。国会図書館より安かった。 (国会図書館まで通った時間とお金と高めな複写料金はなんだったんだ…)

追記:有価証券報告書の集めかた

もし、有価証券報告書を利用したい場合は、大学に所属している場合は以下が便利。 (※大学により使用できるサービスは異なると思うので、各自で確認してくださいね)

  • 日経NEEDS:項目は限られるが、CSVで財務情報を取得できる
  • eol:1961年以降の有報PDFを取得可能。特に財務情報以外を利用したい場合に重宝する。
  • 企業史料統合データベース:戦前のデータ(「営業報告書」)からあるし、eolにはない吸収合併された側のデータも存在する。嬉しい。

探す順番としては、日経NEEDS→eol→企業史料統合データベース、がオススメ。